自信は評価で倍増する
文化祭での合唱コンクールの伴奏は、ピアノができる子にとっては、主役になれる年に一度の晴れ舞台です。
教え子も毎年数名オーディションに挑んでいきます。
私はこどもの頃、クラスの合唱の選曲、楽譜探し、時には伴奏の譜面を書き、合唱のアレンジ、そして、練習用のパートのテープ作り、指導まで、伴奏はもちろんのこと、全てを注ぎ込んで合唱に取り組んでいました。
今年の娘はそんな感じでした。
娘の一番好きな曲をみんなに投票してもらって決めてから、ピアノが弾ける子がたくさんいるクラスでオーディションで合格することから始まり、合唱リーダーに任命され、パートの音源を配信したり、朝練を企画し、それほどやる気が乗っていないクラスの仲間を叱咤し、
音楽的にも娘が昔、合唱隊で習ったことを駆使して、かなり高レベルなことを要求して、仲間ともいろいろ摩擦しながら、取り組んだところ、
三学年で高2の娘のクラスは、第2位に選ばれました。
そして、たった一人選ばれる最優秀伴奏者賞にも、高2で初めての受賞という快挙を成し遂げました。
日頃から、自信は持っている方の性格ではあるのですが、今回、賞をいただいたことは、彼女にとって本当に嬉しかったようで、頑張ったという自己満足だけではない、人からの評価は、自信を倍増するんだと、つくづく感じました。
教え子の中でもそんな経験をする子がとても多いです。
合唱コンクールを境に、評価が好転しいじめがなくなったという話も聞いたことがあります。
聞いていた保護者の方から上手だったと次々と声をかけられたとか、
時には、中学二年生のときから、2年連続で先生方の合唱の伴奏を頼まれたという子もいました。
ピアノが弾けるということ、しかもうまいということで、友達からも一目置かれる存在になること、
それは、小さい頃から、今日はちょっとサボりたいなぁという葛藤の中でも、日々、ピアノに真摯に取り組んできたからこそ、そのコツコツが日の目をみる機会になる、そして、ちょっと気を入れて真面目に取り組んだからこそ、さらに大きな評価を受けられる、
自分の頑張ってきた自信が、何倍にもなるように感じます。
これから夏休み、秋の文化祭に向けて、合唱の伴奏の練習をする子もたくさんいます。
どうせやるなら一生懸命。
自信につながるといいなぁと思います。
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